眼の病気に関するQ&A

翼状片(よくじょうへん)に関する10の疑問

Q1

翼状片はどのような症状がありますか

A1

「鏡で見ると黒目の中に白い膜が三角形にある」「目が充血しやすい」「目がころころする」などです。よく似たものに瞼裂班(けんれつはん)があります。

Q2

翼状片はどこが悪いのですか

A2

黒目(角膜)の中央に向かって白目(結膜)が進入してくる病気です。鼻側だけということが圧倒的に多いのですが、耳側に出来ることもあります。まれですが、鼻側と耳側の両方から進入してくることもあります。原因として、紫外線やホコリ、逆まつげによる刺激などが考えられています。通常は中年以降に出てきますが、家族性のものや若くして出てくることもありますので、環境による眼球表面への刺激以外に患者さんが生まれつき持っている体質も関係していると思われます。一方、瞼裂班は結膜に留まっており、角膜内に進入することはありませんので通常は点眼治療で十分です。(充血や異物感が強い場合などには手術的に切除することもまれにあります。)結膜が角膜内に明らかに進入している場合は翼状片といって良いのですが、結膜内に留まっている場合の翼状片と瞼裂班の見分けは難しいこともあります。

Q3

翼状片の治療法について教えてください

A3

翼状片の活動性には各人で違いがあり、おおまかには、分厚くて充血が強く活動性が高い翼状片と、薄くて充血が少ない活動性が低い翼状片に分けられます。活動性が低くてあまり角膜中央に入って来そうにないものや、美容的に目立たないものは経過観察とします。ただ、自然に治ったり薬で溶かしてしまうことはできませんから、ある程度、角膜内に入って来たものや、頻繁に充血したり異物感の強いもの、美容的に問題のあるものは手術をします。

Q4

手術はいつしたら良いのですか

A4

だいたいの目安として「白目と黒目の境界から黒目の中心までの半分ほどの大きさになる前に手術」をした方が良いです。角膜中央に入ってきてから手術をすると、手術で切除したあとに視力が十分に出ないことがあります。なぜなら手術は手作業ですから、本来は鏡のようにツルツルになっていなければならない中央付近が、手術後に凹凸になってしまうからです。

Q5

手術はどのようにするのですか

A5

翼状片の部分をきれいに剥がして切除します。そのあと再発防止のための措置を追加します。この追加措置は患者さんの翼状片の程度や術者によって異なります。他の部分の結膜を移動して被せたり、特別なお薬を手術中に塗布したり、手術後に点眼したりなどします。結膜縫合などを行った場合の抜糸は術後1週間以内に行います。通常、術後数日は抗生物質や消炎剤を点眼あるいは内服で投与します。

Q6

手術は痛いですか

A6

通常は麻酔が十分に効きますから痛くありません。

Q7

手術は入院してするのですか

A7

当院では入院手術を積極的に行っています。入院する場合でも1週間以内が普通です。

Q8

手術をすると必ず治りますか

A8

手術と術後の管理がしっかりと行われれば、現在の手術法で99%がきれいに治ります。しかしながら再発がゼロというわけではないので、このときは再手術をすることがあります。

Q9

翼状片手術をしたあとに、将来もう1度翼状片手術をすることがありますか

A9

現在は翼状片の手術法が進歩していますので昔ほど再手術をすることはありませんが、まれに再発に対する再手術があります。翼状片の再発率は、患者さんが若い場合、活動性の高い翼状片であった場合、再手術であった場合(つまり今回が3度目の手術であった場合)などに高くなります。

Q10

白内障や緑内障があるのですが、翼状片手術ができますか

A10

白内障の場合は問題なくできます。緑内障の人の翼状片手術は、将来の緑内障手術に備えて上方の白目(結膜)をきれいに残しておいた方が良い場合もありますが、最終的には術者の考えに一任されます。